はじめに
2024年、デザインツール界に大きなニュースがありました。Canva(キャンバ)が、プロ仕様デザインソフト「Affinity(アフィニティ)」を正式に傘下に迎え、2025年には「Affinity for Canva」として統合・提供を開始しました。
これまで「Affinity Designer」「Affinity Photo」「Affinity Publisher」として親しまれてきたソフトが、Canvaとの連携によって誰でも使いやすく、そしてより強力なデザイン環境へと進化しています。
この記事では、「Affinity for Canva」とは何か、どんな特徴があり、どのように使えるのかをわかりやすく紹介します。

Affinity for Canvaとは?
「Affinity for Canva」とは、プロ向けデザインソフトAffinityシリーズを、Canvaのエコシステムに統合した新しいツールです。
従来のAffinityは、Adobe IllustratorやPhotoshopに匹敵する性能を持ちながら、買い切り型で人気を集めていました。
今回の統合によって、CanvaのアカウントでAffinityが利用可能になり、クラウド保存やチーム共有など、Canvaならではの便利な機能と融合しています。
統合で何が変わったのか?
① 3つのアプリが1つに統合
従来のAffinityには
- Affinity Designer(ベクターグラフィック)
- Affinity Photo(画像編集)
- Affinity Publisher(レイアウトデザイン)
の3つが存在しました。
新しい「Affinity for Canva」では、これらを一つのアプリ内でシームレスに切り替えできるようになっています。
グラフィック作成、画像加工、印刷物のレイアウトまで、一連の作業をひとつの環境で完結できるのです。
② Canvaとのデータ連携がスムーズに
Canvaで作ったデザインをAffinityで開き、細かな調整を行って再びCanvaで共有する――。
そんなワークフローが簡単に実現できるようになりました。
クラウド上での保存や共同編集も可能なため、「手軽さ」と「プロ品質」の両立が可能です。
③ 無料で始められる
Affinityはこれまで買い切り型の有料ソフトでしたが、「Affinity for Canva」ではCanvaアカウントがあれば基本無料で利用できます。
より高度なAI機能(背景除去、生成フィルなど)は、Canva Proなど有料プランで利用可能です。
プロ仕様の機能をそのまま搭載
ベクター編集
ロゴ制作やイラスト作成に欠かせないベクター編集機能を搭載。
ペンツール、アンカーポイント操作、スナップ調整など、Illustrator並みの精密さで作業できます。
画像編集
RAW現像、露出・彩度の調整、レタッチなど、写真補正機能も充実。
レイヤーやマスク、非破壊編集に対応しているため、プロの写真加工も可能です。
レイアウト機能
出版物やパンフレットの作成に便利なレイアウトツールも備えています。
マスターページや段組み設定など、印刷デザインにも対応できる本格機能が揃っています。
Affinity for Canvaのメリット
1. Canvaユーザーがすぐ使える
Canvaのアカウントでログインでき、特別な登録作業は不要です。
オンライン環境に慣れたユーザーでも、オフライン作業ができるAffinityアプリの強みをすぐに活かせます。
2. クラウド共有とチーム制作が簡単
Affinityで作成したデザインをCanvaクラウドに保存し、チームで共有が可能。
「現場でAffinity、会議でCanva」といった柔軟な使い分けができます。
3. 高性能なのにコストを抑えられる
従来のAdobe製品のようにサブスクリプション契約をしなくても、基本機能は無料で使えます。
有料プランもCanva Proに統合されているため、ツールを一本化できるのが魅力です。
注意点・デメリット
- 一部のAI機能やテンプレートはCanva Pro限定となります。
- iPad版などのモバイル版は今後段階的に対応予定です。
- Adobe製品などに慣れている場合、操作感がやや異なるため慣れが必要です。
どんな人におすすめ?
- Canvaを使っているが、より細かいデザイン編集をしたい人
- フリーランスや中小企業で高品質な制作物を低コストで作りたい人
- チームでCanvaを使いながら、印刷物やロゴ制作などプロレベルのデザインも行いたい人
特に、「Canvaで作ってみたけど、もう少し自由にデザインしたい」と感じている人に最適です。
まとめ
「Affinity for Canva」は、デザインの世界における“プロとアマの壁”をなくす革命的なツールです。
Canvaの手軽さとAffinityの専門性を組み合わせることで、個人でもチームでも高品質なデザイン制作が可能になりました。
これまで「テンプレートを選んで配置するだけ」だったデザインが、「自分で一から創り出す表現」へと進化します。
今後、デザインを学びたい人やビジネスで活用したい人にとって、Affinity for Canvaは欠かせない新定番ツールになるでしょう。

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